ikasama over technology

忘れたくないことを忘れないために

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトとして認定されました

aws.amazon.com

これをとりました。スコアは 909/1000 でした。 公開している認定情報はこちら

AWS 認定の種類やランクについては公式のドキュメントや、他の記事に譲ります。

AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS

バックグラウンド

AWS の知識や経験は初心者を脱しているかな〜というレベルです。

  • もともと SIer でオンプレミス中心のインフラエンジニアを 3 年半程度
  • AWS の実務経験は 1 年半程度
    • AWS 上にある自社開発の Web サービスのインフラ全般をメンテナンス
    • 新たに開発したアプリケーションやテスト環境の AWS 設計と構築

試験前の対策

試験前はがっつり勉強するというより、これまでの知識と経験、ちょくちょくインプットしてきたものを振り返るような形でした。

  1. サンプル問題 *1 の確認
  2. 模擬試験 ( ¥2,000 )
    • これで 9 割程度のスコアだったので新たに知識を詰め込まなくてもいけるだろうと判断
  3. Web 上にある問題集を眺める
    • ところどころ、内容が古かったり回答が間違っているものがあり
    • 未経験者・初学者はまず公式ドキュメントや書籍から学習する方がいいと思う
    • 経験者が振り返りに使う分にはコスパがいい

準備期間は 1 週間でした。

どうやって知識や経験を得るか?

これだけでは AWS 認定の取得を目指す人の参考にはならないので、個人的にどうアプローチすればいいと思うか書いておきます。 ほとんどが継続的に取り組むものなので時間はかかりますが、この方法で得た知識や経験は認定取得に関わらず確実に役に立つと思います。 試験内容も単なる暗記ものではなく、「ある前提条件においての最適解はどれ?」というような問いがほとんどのため、試験前に暗記して突破できる類のものではないです。

知識

  • 入門者向けの座学
    • 書籍で体系的な知識、 AWS で設計するときの考え方を学ぶ
    • 有料のトレーニングを受ける
  • 既に AWS 上で稼働しているシステムの AWS 環境を参照できるなら、どういう設計になっているか見てみる
    • 各種サービスの使い方や設定の意味を調べてみる
    • 基本は AWS のドキュメントを見て、それでもわからなかったらサードパーティの解説記事を見てみる
  • 新サービスの発表やアップデートをチェック
    • 全部に目を通す必要はなく、単に気になったものや既に使ったことあるもの、これから使う予定のあるものをピックアップしよう
    • 個人で AWS のアカウントを作ると毎週 AWS から最新のお知らせがメールで届くのでオススメ
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      AWS からの最新のお知らせ
    • イベントレポートも手軽に最新情報をチェックできるので気になるものがあれば見てみよう
  • 先輩や同僚で詳しい人に相談や質問する
  • 勉強会に参加する
  • AWS がやたらと推してくるサービスやアーキテクチャを知る
    • DynamoDB とか DynamoDB とか

書籍は知識が体系的に、かつコンパクトにまとまっているので入門としては優れていると思います。 しかし AWS のサービスはアップデートが早く、特に紙媒体の情報は陳腐化しやすいです。 したがって、継続的なウォッチと知識のアップデートは必要です。

経験

  • 何はともあれ構築してみる!
    • 個人でも無料枠 *2 があるので、ちょっとしたサービスを動かすだけなら課金されない
    • 有料サービスも大抵が従量課金なので、数時間使ったくらいなら大した額にならない
    • まずは写経! チュートリアルはインターネットに溢れている
    • インフラをコード化とか高度なことはしなくていい、まずは Web の画面からポチポチしよう
  • チュートリアルができたら自分なりの工夫を入れてみる
    • 例えば
    • パブリックサブネットにあるデータベースをプライベートサブネットに置いてみる
    • メンテナンスしやすいセキュリティグループを考えてみる
    • シングルインスタンスを Auto Scaling させてみる
    • CloudFormation ( インフラのコード化 ) でやってみる
  • 他のチュートリアル悪魔合体してみる
  • トラブルシューティングする
    • 失敗からはたくさんのことを学べます
    • 本当はトラブルは無いに越したことないけどね
  • 勉強会等で登壇する
    • 得られた経験を整理するいい機会です
    • 僕はまだできてない

本試験の本人認証における注意点

TL;DR

  • 顔写真付きの証明書は運転免許証またはパスポートが無難
  • 日本のマイナンバーカードは政府発行の証明書として認識されないようなので避けたほうがいい

本人認証の書類として顔写真付きの証明書を持参し、テスト前に機械でスキャンする必要があります。 当日はマイナンバーカードを持参しましたが、何度スキャンしても NG 判定となって先に進めませんでした。 テスト用端末ではチャットでオペレーターとコミュニケーションを取ることができ、 端末操作に関する質問や、オペレーターからの指示がきます。 何度もマイナンバーカードをスキャンしていると、オペレーターからこんな質問がきました。

「それは政府機関発行の ID ですか?」

思わず「まじか・・・」と呟いていました。

ikasama「日本の自治体が発行する個人番号を確認するカードです」
オペレーター「確認します、少々お待ちください」

といってしばらく待たされました。 しばらく待っていると遠隔操作ソフト *3 のセッションが開始し、オペレーターが画面を操作し始めました。 試験アプリケーションを閉じて Windows のデスクトップが表示されて「おおっ」となったり、管理者ユーザーっぽいものに切り替えたり。 証明書スキャナーを起動するスタンドアロンのアプリケーションを起動して、 マイナンバーカードをスキャンするように指示 *4 されたり。 最終的には顔写真を撮る用の Web カメラにマイナンバーカードを近づけて認識 *5 してもらうということに。 なんとか確認は取れたことになって、試験アプリケーションの証明書スキャナーはスキップして進みました。 これだけで約 30 分くらい費やして変に疲れました。

次は

AWS 認定を取得すると模擬試験が無料になったり、本試験の受験料が半額になる特典があります。 せっかくなので Developer Assoiate か SysOps Associate を目指そうと思います。

まとめ

  • 知識は定期的にアップデートしていこう
  • AWS の推しを理解しよう
  • マイナンバーカードはオワコン

*1:ここからダウンロードできます https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

*2:https://aws.amazon.com/jp/free/

*3:具体的な製品名の公表ここでは控えます

*4:この間、コミュニケーションの手段がないので Windows のメモ帳で筆談しました

*5: 見えづらいとか、 2cm くらいの距離に近づけて、とか色々めんどくさかった